詩??
違います。
こんにちは。
今日は「風」についてです。
調べれば調べるほど、「自然の力、なるほどな!」と引き込まれていくお馴染みの千田です。
そんなに名乗っていないので、馴染みはないかもしれません。
風って知っていますか?
ほら、あれですよ、あの、普通のぴゅーって吹くやつです。
あれって簡単に言うと、空気が動いている証拠です。
あまり感じることはできませんが、空気には重さがあって
「暖かい空気は軽いので上に移動します。」
「冷たい空気は重いので下に移動します。」
↓
空気が動くので風が起きます。
この原理を使った換気を「重力換気」といいます。
高い所と低い所に窓を作ると、低い窓から外気の冷たい(重い)空気が建物に入り、室内の熱で暖かく(軽く)なり、上昇し、高い窓から出ていくので空気の動きができます。
「吹き抜け」は1階から空気が入り、2階から抜けていくという流れができます。
何にもしなくても、勝手に風の道ができて換気ができてしまうという、素晴らしい発想です。
それだけではありません。
空気は水と同じ「流体」と呼ばれ、力を加えると自由に形を変えて流れる物質です。
例えば、水はモノに沿って動きます。
小指を合わせた両手の手のひらから溢れる水は、親指側から溢れ、ほとんどが手の甲に沿って小指の方まで伝って落ちていきます。
空気も同じようにモノに沿って動きます。
例えば、住宅の形状に欠け込みを作ると、その欠け込みの外壁に沿って空気が入っていきます。
そこに窓を付けると、窓から風が入ってきやすくなります。
住宅において、空気の移動や入替はとても大事で、現代では機械を使って行う住宅が増えましたが、高性能な機械でも機械は人間が作ったものなのでいつか壊れます。
「費用をかけて機械を取り付け、電気などのエネルギー費用をかけて利用し、故障すればメンテナンスに費用をかけ、使えなくなれば交換にも費用をかける」
その代わり、徹底した空気・温度管理ができます。
が、それよりも設計する際に少し工夫するだけで、永遠に利用できる自然の力を無料で使い続けることもできます。
「パッシブデザイン」や「エアサイクル住宅」はそんな仕組みです。
もちろんエアコンは設置するので必要であれば使いますし、床下暖房だってあります。
が、温度調整の機械は本当に補助的な意味合いで十分です。
千葉建設で建てる住宅はエアサイクル住宅でパッシブデザインが可能です。
自然環境にも良いこの工法が少しでも広まればいいなと思います。