こんにちは。
前回の猫に引き続き、犬のお話です。
犬走り(いぬばしり)とは。
さすがにお分かりかと思いますがドッグランのことではありません。
外壁下の基礎に対して隣接した通路上の部分のことで、主にコンクリートで作られています。砂利で作る場合もあります。
一般的には地面より数センチ高くなっていて、細い通路のようになっているところなんですが、絵か写真がないとちょっと説明が難しいです。
↑この赤で囲んだこの部分です。
昔の建物は雨どいがなかったので、屋根から地面に直接雨水が落ち、跳ね返った泥水が外壁を汚したり、住宅を腐食させる原因になったりしていました。
犬走りを設けることによって、雨水が跳ねるのを防ぐことができます。
さて、なんで犬なのか。
これも諸説あります。
有力なのは、「犬くらいしか通れない幅の小道だから。」
…待てよ、と。
犬が通れたら、まぁまぁなんでも通れるんじゃないかな、と。
誰が先に言い始めたんでしょうか。
犬走りは鎌倉時代からあるそうなので、もう私にはわかりません。
誰かわかったら教えてください。
他の説では、「雨上がりに家の周りのぬかるんだ土の上に犬の足跡があったから」というのもありました。
ここで猫走りにならなかったのは、猫って土の上に足跡見たことありますか?
泥だらけの猫の足跡が、車のボンネットとか雪の上とかについているのを見たことはありますけど、土の上にはあまり見かけないですよね。
だから足跡が見つかった犬が採用されたみたいです。
犬走りのデメリットはほんとに若干費用がかかるくらいで、泥はね防止以外にもいくつかメリットがあります。
・コンクリートにするので雑草が生えにくくなります。
・一部の虫(ムカデとか)や動物が侵入しにくくなります。
絶対あった方が良いなという感じです。
以上、住宅の犬と猫でした。